お金といったデリケートな相談をするので、不安はつきものかと思います。
我が家もすすめられるまま面談を受けてみたクチで、それまでは不安が勝ってなかなか踏ん切りがつきませんでした。面談を受けてみたら結構楽しかったのと、多くの不安は杞憂であったことがわかりました。
今回は、効果的にFPさんに相談する際の注意点、無料の理由、どのように活用したらお得かをまとめました。
目次
FP資格には種類があり、資格の種類によってある程度実力が見極められるでしょう。そういった点を確認しつつ、得意分野や提案の方法、やる気などを合わせて注視していく必要があります。また、FP面談では、家族構成や理想のライフプラン、保険などをまとめて伝える必要があります。その際に具体的に相談テーマを決めておかないとどれだけ相性が良くても話が続きませんし、着地点がわからなくなってしまいます。
そのうえで自分とコミュニケーションの取りやすい人かどうかなどを見極めることも重要です。何かしら良い提案がなされたり、保険の見直しにつながったりした場合には継続的に面談などを行っていく必要があります。そういう意味でも相性は重要となります。資産運用や保険などを契約する場合、毎月の固定費となると塵も積もれば山となり高額になる場合もあります。なんとなくであっても納得できない場合は絶対に契約しないという強い意志も必要です。
ポイントとしては以下の通り。
FP相談と金融機関への相談の違いは、何でしょう。住宅ローンのために金融機関と関わるようになって知りましたが、銀行も積極的に資産運用など貯める・増やす・借りる・リスクに備えるといった相談を受け付けています。
違いは”ライフプランを主体とした相談”がポイントともいわれます。たとえば銀行残高から急に来た営業などだと保険などの金融商品が前提となる相談になってしまいます。しかし住宅ローンと抱き合わせとなるであれば、ライフプランを主体とした相談に近くなると考えられます。
住宅ローンの金融機関やその担当者が信頼できる方であれば(信頼できないところで住宅ローンというのもなかなかない気はしますが)、ライフプランや資産運用の相談の一つめ、あるいはセカンドオピニオンの候補に入れるとスムーズかもしれません。
FPは相談を受ける際には特別な資格は必要とされませんが、それだと実力が判断できずどのFPに相談すれば良いかわからなくなってしまいます。
FPといっても実は複数の資格があります。その資格を実力の目安として相談するFPを選んでみるのも一つの方法です。
- FP技能士(国家資格):1級〜3級まである。学科試験と実技試験がある。
- AFP(民間資格):2級FP技能士相当。プラン作成と実行援助のための技術を有する。2年ごとの資格更新と継続教育が義務。
- CFP(民間資格):1級FP技能士相当世界25か国・地域で認められた世界水準のファイナンシャルプランニングサービスが提供できる照明になる資格。AFP同様2年ごとの資格更新と継続教育。
参考:日本FP協会
高額な住宅購入などについて相談するとなるとある程度の経験や技術が欲しくなります。お金のことについて勉強するという点では3級FP技能士でも何の問題もないと思いますが、AFPか2級FP技能士以上の方に相談するのが安心なのかなと個人的には思いました。
実際にどのような流れで面談が始まるのでしょうか。
面談方法は地域や時期、サービスによっても様々です。
FPに相談する前にして準備しておきたいことと、実際の相談の流れです。
相談前の準備
(1)FPを探して、相談の申し込みをする
FPを探す場所はたくさんあります。相談の際にこちらの希望を提示すると希望にあうFPさんから連絡が来ます。自分に合いそうなFPさんだと感じたら相談の申し込みをして、面談日などを決定します。その際、面談方法(対面やオンラインなど)、面談日、必要な資料などについてあらかじめ聞いておくと安心です。
(2)相談に必要なものを用意
持ち物として聞いたものを用意します。おそらく毎月の収入・支出に関する資料、保険の内容がわかる資料などを用意することが求められると思います。
(3)必要書類を記入する
場合によっては、事前にアンケートなどへの記入が求められることもあります。ライフスタイルやこれからの家族計画、住宅購入に関する希望などを書くことになるのではないかと思います。こういった情報があると当日の相談がとてもスムーズに進みます。
相談当日の流れ
(1)FPと悩みや希望を話し合う
住宅購入にまつわる相談をする場合、購入を考えている物件の価格や考えている建築会社などについても伝え、何が不安なのか、どのようにしたいかなど具体的な要望をFPに伝えます。
(2)家計の現状を確認し、分析する
希望が叶うかどうかを判断するために、家族構成や家計簿などを確認して、家計の現状を一緒に把握します。将来的に必要になるお金についても検討してくれるので、未来を見据えて視点で現状を分析できます。
(3)今後のプランを作成する
FPさんがプロ目線で分析した家計の現状から、最適と思われる提案をいくつか挙げてくれます。その提案をベースにして、相談者の意見も交えて今後の家計や住宅購入に関するプランを作成していきます。
FP相談を考えるのは結婚や出産などのライフイベントが発生したときや住宅を購入したタイミングなど、何か大きなことが起こったときが多いといわれています。また、それらが少し落ち着いて、将来を見据えるタイミングでも相談が生きてくると考えられます。FP相談では「ライフプラン表の作成」「家計の見直し、お金の貯め方」「保険の加入・見直し」「資産運用」「住宅購入やローンについて」「教育資金や老後資金について」「相続税・生前贈与など税金対策」のようなことができます。
ライフイベントなどが起こっていなくても、このような内容を相談したいと思ったときが適切なタイミングといえるでしょう。
一般的にライフプラン表の作成や資産運用の相談となると複数回の面談となると考えられます。
1回目 :家計状況や困りごとの聴取
2回目 :ライフプラン表の説明や解決策の具体的な提案
3回目~:保険商品の説明、資産運用の具体的な説明
しっかり納得のいく面談・満足できる相談となると複数回必要だと相談をしてみて実感しました。1回で済ませたい気持ちも大変わかりますが、正しいデータの収集や、複数パターンのシミュレーションとなるとやはり難しいようです。
1回当たりの時間は様々ですが、30分~1時間半くらいと考えられます。特に1回目、2回目は時間に余裕をもっておくほうが、納得できる相談につながると考えられます。
面談の手段はオンラインや対面が主体で電話のみというのはなかなかおすすめできません。ライフプラン表を確認するときは画面共有や実物を見るなどのほうがわかりやすいためです。スマホのみでも可能と考えられますが、パソコンがあるとより適切な面談につながるでしょう。
ライフプランの窓口は、名前を聞いたことがあったのでまず候補にいれました。「何ができるか」のところの最初にライフプラン表作成があったのも要因の一つです。振り返ってみればどこでも絶対にライフプラン表作成はしてくれます。色々なお金や相談に関するコラムがあるので、そういうのを読むのが好きな方はサイトを見てみると面白いと思います。
住もうよマイホームは、住宅購入専門の相談と宣伝されています。今回、我が家は住宅購入・第二子誕生を機に相談を検討しましたので、ここを候補にいれました。戸建てとマンションの比較など、一応知りたいなということも教えてもらえるので、住宅購入の場合はよいかと思います。
FPナビは、自分でFPさんを選べるのが特徴。それが面白くて候補にいれました。コメントや趣味などその方のパーソナリティがわかるので、親近感がわきます。人となりがわかると相談しやすさが上がるので、初対面の人とコミュニケーションをとるのが億劫な私みたいな人にはお勧めかもしれません。
この辺りのFP相談とミサワホームから紹介されたFPさんに相談をしました。それらの具体的な内容は別の記事で。
ライフプランも理想の生活も人それぞれ。相性の良い人を伴走者として、基本的なライフプランや将来のことなどをきちんと考えていきたいです。
人生の転機のアドバイザーとして、お金のプロ・ファイナンシャルプランナーをうまく活用できると気づいていなかった落とし穴を見つけられるかもしれません。
自分や家族の事情や性格、理想を考慮したうえで個別最適化されたプランを作成してみたい方はやはり個別相談がおすすめ。無料でも安心感は十分にあります。
まずは最初の一人に相談してみることで得られるものも大きいです。そのうえで何人か面談して、長く付き合えるファイナンシャルプランナーと出会えると最高ですね。