「ミサワホームで家を建てる」というと「あ!蔵のある家?」といわれます。
まぁ、ミサワホーム=『蔵』のイメージがあるのは事実です。
蔵も面白い構造ですし、モデルルームの蔵をみてほしいなと思ったのも事実。でもよくよく検討して、我が家は蔵なしの家にしました。今回はその理由を説明したいと思います。
目次
まずはミサワホームの特徴を簡潔に。
ミサワホームは一番最初はミサワホーム株式会社として1967年に設立されたハウスメーカーで、その後2007年、2017年、2020年に吸収合併や子会社され、現在はトヨタ自動車とパナソニックの合弁会社であるプライムライフテクノロジーズ株式会社の子会社になっています。トヨタやパナソニックは鉄骨、ミサワホームは木造と役割分担できているのでしょう。
ミサワホームは南極の昭和基地を建設した事で有名です。南極のような極寒の地(最低気温-45℃・風速60m/秒)で40年間耐えられる建物かつ、木質パネル工法による防火対策にも強いということで、断熱性・耐久性においては住宅業界屈指の技術が有ると考えられると思います。
また、独自の制振装置[MEGO]があります。ミサワホームの工場見学に行った際に体験したのですが、ほんとに揺れが半減していて、ここまで制振できるなら今の住宅だと倒壊はしないなと感じたことを覚えています。
参考:ミサワホーム 制振 https://www.misawa.co.jp/kodate/technology/mokusitu/safety/mgeo
ミサワホームは平成6年から大収納空間「蔵のある家」を販売し、大ヒットしています。
建築基準法で「天井高140cm以下の空間は床面積(建ぺい率)に含まれない」事を逆手に取って、天井高140㎝以下の大収納空間を間取りに取り入れました。1.5階や屋根裏に大収納を置いて狭い土地でも収納と開放感あるリビングを作ることができます。また、蔵があることで1階と2階の間の遮音性にも貢献しているようです。
広い収納スペースがあることで、アウトドア用品や季節ものなどの収納に困ることはありませんね。色々な構造があり、使用用途を考えるのが楽しそうです。
蔵は前述のとおり1.4mまでの高さ制限を逆手に取った構造ですので、法律上は居室とは認められていません。しかし実際には書斎や趣味部屋など秘密基地のように利用している方も多く、実際に見せてもらったお家では映画・漫画ルームとなっていました。私はそれがすごく魅力的に見えて、自分の部屋らしい部屋はあきらめていたのですが狭いスペースでもいいからほしくなったのを覚えています。1.5階にある趣味部屋は、リビングを見下ろせる構造でした。色々遊べますね。
またWeb見学会で見せてもらった蔵はキッチンからそのままつながる構造で、玄関に通り抜けできる構造となっていました。買ってきた重たいものを蔵に収納して、そのままキッチンに行ける構造となっていました。画面の中から見ただけでしたが、広々とした空間が面白かったです。
公式で言われていることに加えて、我が家が思ったことも加えてメリットデメリットをまとめました。
〇節税しながら十分な収納空間を確保
〇天井が高いリビング
〇遮音性
△掃除が面倒(ルンバで8割方解消できる)
△夏は暑い(色々対処法はあり?)
×全体の間取りとして階段が増える
×物の出し入れがしづらい
蔵はライフスタイルに合わせた使い勝手のいい場所に作ることができます。日常の使いの収納や趣味小部屋というのが最大のメリットではないかと思います。しかし物が多くない場合などはそこまで入れるものがない場合、収納としてしようするには持て余すかもしれません。あらかじめ入れる物を想定しておくほうがよいと考えられます。
かがんだ姿勢で入るしかない蔵の掃除が大変そうだなとおもい、蔵ありのお家の方にきいてみたのですが、趣味部屋の方はハンディクリーナーなど、キッチン横の蔵の方はルンバが入るので特に問題なしと言っていました。
我が家は今まで賃貸で何の問題もないくらい(なんなら押し入れは半分以上空いている)のものの量しかありません。蔵を付けることを想定した場合
・リビングに連結した蔵で子どもの遊びスペース
・趣味部屋
という収納としては使用しない部屋になりそうでした。
リビング連結の子どもスペースは、使用期間が限られてしまいます。子供が中学生以降はただのデッドスペースとなってしまうには、高い買い物です。別で子ども部屋も用意しますしね。
趣味部屋は、2階の一角に作ることになりました!もともと妻には書斎をつけていたのですが、私にはなくて。契約直前の間取り確認の際に趣味部屋がついた間取り図が出てきて感動しました。そこからほかのスペースとの兼ね合いで多少サイズ変更しましたが、ほしいのはゆったり座れるだけのスペース。1.5畳もあれば十分です。
ということで我が家は蔵を十分に生かせるライフスタイルではなかったので、蔵なしという間取りになりました。それで多少お値段が浮かせられていると信じています。
蔵の代わりといってはなんですが、先述した趣味部屋と1階に大収納、1階階段下収納、2階にも小収納があります。掃除機を持って1-2階の昇り降りは絶対にしたくないと思っていたので、それぞれに掃除機を購入し、その収納に入れる予定です。1階の収納は特に大きくて、「大は小を兼ねる」の精神で一辺をそのまま収納にしました。これで掃除機などの日常使用品やティッシュなどのストック、防災備蓄も十分に収納できます。
収納の前のスペースには何も置く予定はなく家事動線にもかぶりませんので、子供がプラレールを広げる場合はそこに広げてもらう予定です。
でもどうしても入れたかったのが高天井。
高天井は空間が広々と感じられ開放感が段違いです。オーナー見学会の際に高天井のリビングを見て憧れました。ミサワホームのモデルルーム見学のタイミングではあまり高天井には興味はなかったのですが、実際に見てみると違いました。高天井にすることで部屋の明るさを確保する予定です。上の窓はすりガラスなど掃除をあまり気にしなくていいようにする予定です。(そのあたりはまた決定し次第)
蔵なしの我が家の高天井は、スキップフロアにすることで実現しています。階段の段数はちょっと増えましたが、今建築中の家に住むのは60か65歳までの予定。想定外の事故などがなければ問題ないと考えています。赤ちゃんがいるときは多少大変かもしれませんが、それも1-2年ですしね。
我が家は季節ものやアウトドア用品などの場所をとるものがないライフスタイルでしたので蔵なしを選択しました。それ以外に多めに収納をとれば、普段使いの物品に関しては問題なく収納が可能です。ただライフスタイルに合わせた秘密基地のような構造には今でも憧れがあります。
ライフスタイルに合わせた家を作ることができるのが注文住宅の醍醐味ですので楽しんで作るのが一番と思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。