注文住宅に興味が出てきたまたは建てることに前向きになってくると夢が広がります。ただ一生に一回の買い物です。おそらくたいていの方は初めてのことばかりで、どのように進めるのかなど不安も多いかもしれません。
注文住宅の最大の楽しみは自分たちのライフスタイルに合った間取り。しかし間取りに関してはみんな大なり小なり失敗を経験していると聞きます。生活してみないと見えないものもありますから、多少は仕方がないのですができるなら失敗はしたくないものです。理想の暮らしのために重要な“間取り“。後悔しないためにもしっかりハウスメーカーの特徴や可能な間取りプランを検討していくことがポイントです。間取りに不安がある方・悩んでいる方は各ハウスメーカーからあなたオリジナルの間取りプランをもらうようにしましょう。
目次
収納はものすごく大事です。見せる収納なども世の中にはありますが、あれは個人的にはセンスが大変重要だと思っているので、簡単な隠す収納で使いやすい収納を意識しました。収納を考えるうえで重要なのは
- 奥行
- 容積
- 場所
の3点です。奥行は深いと出しにくく、浅いと入りません。設計士さんはよく知っているとは思いますが、設計時によく確認して実際どのくらい必要なのかを意識しておくことが重要だと思います。
容積はたとえ浅くても範囲が広いとそれなりに使い道があります。具体的にはキッチン下のスペース。カウンター部分を収納にできるオプションを(オプションなのに珍しく)つけました。ここには普段机に出っぱなしだった文房具や書類なんかを収納します。
場所は言わずもがなですよね。1階で使うものの収納が2階にあっても大変なだけなので、1階で使うものの収納、2階で使うものの収納はそれぞれ分けて考え、なるべく使う場所の近くに収納が来るように計画するほうが良いと思います。
共働きということは家に誰もいない時間が比較的多く、家に誰かいるときは家族の多くが揃うということが想定されます。帰ってくるタイミングや手洗いうがいのタイミングが被りやすいともいえます。(我が家は基本的に夜19:00以降のコアタイムに週5は全員が揃います。)
そこで考えたポイントは
- 無駄な動きを省く
最初に提示された間取りはこうでした。どう見てもキッチンから洗面所まで無駄な動きが発生しそうだったので、キッチンの位置を変更して洗面所まで近い動線にしました。
- 玄関手洗い
2021年からの世情により流行ってきたやつですね。住友不動産さんの間取り提案には元から入っていました。玄関手洗いがあると何がいいって手洗わない族にも手洗いをさせやすいんです。水道がすぐそこに目に入るので、洗えと言われれば洗うよっていう方たちにも洗ってもらいやすいです。来客時にも手洗いしてもらえます。
子供がいると怖い(めんどくさい)感染症第一位に嘔吐下痢があげられると個人的には思っています。そういったものの予防のためにも手洗いは重視していきたいです。
- 家事分担が容易な配置
これは無駄な動きを省くのと少し近いのですが、家事をみんなで同時にする際に声掛けがしやすい配置だと分担がしやすいです。キッチンにいて料理や片づけをしているのが見えれば、洗濯をしておこうか、となります。
費用を元に一番安い業者に依頼してしまうと間取りがシンプルだったり、設備に不満が残ったりしてしまいます。やはり間取りは設計士さんの技量やセンスに寄ってしまうのが現実。生活動線や実際に住む人のことを考えてくれるプロに間取りの作成を依頼して、そのうえで自分たちの理想とどこまで合致するかを検討する必要があります。
設計士さんのセンスによって、自分たちで要望と思っていなかったことが実は欲しいものだったりもします。我が家は相見積もりの建築会社の間取りに入っていた玄関手洗いが、実は欲しかったものだったと気づき、最終的なプランの中に取り込みました。やはり人間が作るものですので知識・経験・得手不得手があります。いいところどりをして、より良い間取りを見つけられると理想です。
みんなこだわり抜いて建てているはずなのに、生活していくと嫌な部分や不便なところが目について後悔している…という声は本当に多いです。よくある失敗・後悔ポイントをまとめました。
後悔ポイント① 収納をもっと増やせばよかった
後悔ポイント② 吹き抜けやリビング階段は空調がききにくい
後悔ポイント③ 部屋が狭いor広すぎ!
後悔ポイント④ 動線が悪かった
後悔ポイント⑤ 窓の位置が使いづらかった
後悔ポイント⑥ 契約をせかされて焦ってしまった
多いのは全体的な収納スペースの量と玄関のシューズクローゼットの収納量。ライフスタイルに合わせてぴったりなサイズを作ったはずなのにどんどんものが増えてあふれてしまったり、逆に余ってしまって無駄なスペースになっていたり。シューズクローゼットについては、靴のにおい対策に換気や湿気対策にも気をつかいます。収納量に関しては今ある押し入れ・クローゼットそのほかの収納に置いてあるものの写真を撮って打ち合わせにもっていくと適切な収納量を確保してくれます。
リビング階段や吹き抜けは家族とのコミュニケーションの取りやすさやリビングが開放感じという点で憧れます。そのメリットは確実にあるのですが、デメリットとしてリビングの音や料理のにおいなどが2階にあがってしまったり、冷暖房効率が落ちてしまったりなどのデメリットがあるのも事実。換気設備や気密性などである程度の対策はできますが、逆にお金がかかってしまうことにもなるので難しいところです。メリットデメリットを鑑みてライフスタイルに合う間取りをよく考える必要があります。
部屋の大きさは現在住んでいるところを基準に考えると思います。今住んでいるところで狭いor広いからこうしたい、などの要望もよくあります。しかしリビングが広すぎると日中1人しかいないタイミングで寂しく感じたり冷暖房効率が悪くて寒かったりするケースがあったり、狭すぎると置きたい家具が置けなくて後悔したりと色々あります。やはり家族が一番過ごすことになるリビングはこだわって理想の生活をイメージしてつくりたいです。
子ども部屋の広さもよく悩まれるポイントです。
ベッドや机など何を置かないといけないのかを考えて、広さを検討しないといけません。大体は6畳あれば子どもに不満はないようです。家族の状況や様々な事情をすべて含めて考える必要があります。
気にしないといけない動線は家事動線と帰宅動線。
家事動線が悪いと日々の生活にストレスが溜まります。この世の中たいていの人が忙しく過ごしているのに、毎日に家事に無駄な時間をとっている余裕はありません。水回りをまとめたり、実際にどう動くのかを考えてみたり、対策は色々あります。回遊動線など無駄な動線が排除できて面白いですね。
帰宅動線は、帰宅してから部屋に入るまでの動線。感染症に気を遣う場合、その間に手洗いをする場所が必要になります。帰宅して、コートをかけて、手を洗って…と家に帰ってすぐにやることを順にリストアップして、その動線に無駄がないように設計していくと効率的な帰宅動線が描けます。ここがしっかりしていないと子どもはルールを守ってくれない場合が多いです。それがストレスになるといけませんから、しっかり考える必要があります。
窓は明かり取りとともに、部屋の開放感も演出してくれるので力を入れる方も多いポイントです。窓に関する後悔で多いのは、隣家や道路から部屋が見えて視線が気になってしまうことです。それでずっとカーテンを閉めているのも閉塞感がありますよね。視線を意識して、高い位置に窓を付けたりガラスの材質を意識したりすることで解決できる場合も多いです。
また、子ども部屋の窓の位置も気になるポイントです。勉強机をどこに置くか、ベッドをどこに置くかで窓の大きさや場所が不便になってしまうケースも。
キャンペーン期間や決算月の割引を適用するために契約期限を設定される場合は多いと思います。お金が潤沢でそういったキャンペーンなどは一切考えないというならゆっくり検討もできますが、できたらお得に契約したいという方が大半ではないでしょうか。建築会社も商売ですから、ある程度は期限を切らざるを得ないと思います。
そのためにも理想の間取りはある程度先に検討して、「この間取りなら9割方OK、後は収納量などを微調整していこう」と思えるくらいまで間取りを完成させてから契約に臨みたいものです。複数社の打ち合わせと要望出し、間取りプラン修正に必要な期間を逆算して考えると2-3か月は軽く必要になってきてしまいます。余裕をもって契約に臨むためにも、効率的に間取りを考えていきましょう。
お家が完成してから後悔しないためにも、しっかりと情報取集をして要望をまとめていく必要があります。まず何からしていったらいいか、おすすめの考え順をお伝えします。
ポイント① ライフスタイルから考えるタイプ
ポイント② リビングと階段から考えるタイプ
ポイント③ 間取り例から考えるタイプ
理想とするライフスタイルはありますか?
もしあるのならそのライフスタイルが実現する家を思い描いてから要望を出していくと効率的です。アウトドアが好きならアウトドア用品の収納や出発時・帰宅時の動線から考えるのが考えやすいですね。家で過ごす時間が長いのであれば、どこに集まることが多いのか、そのお部屋はどんな雰囲気がいいのかを思い描くと要望を出しやすいです。映画が好きならホームシアターができるプロジェクターを備えるのも夢があります。
やはり家の顔となるのはリビングです。そしてそこにつながる階段も重要です。この2つを中心に、過ごしやすいように他の部屋や水回りを調整していくと考えやすいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。この二つは生活動線を考えるうえで必須ですから、こだわって損はありません。リビング階段にするのか、すこし廊下を挟むのか…メリットとデメリットを考えながらご家族の状況に合わせた仕様を検討することをおすすめします。
色々なリビング・階段の種類もあります。好みの材質や形状から夢を膨らませていくのも楽しいですね。
間取り図だけならネットで検索すればたくさん出てきます。そういった間取りを見てみて、自分たちに合うのがどんなタイプか考えるのも一つの手段です。住宅展示場やご友人のお家に行ってイメージを具体化していくのも一つです。
ただ、住宅展示場の家はいろいろな打ち合わせをすることも込みで考えていますし、なにより住宅展示場そのものが広告ですからグレードが高い場合が多いです。必要な部分のみ採用することを心がけるのをお忘れなく。
注文住宅は自由度が高い分、考えなければいけないことも迷うことも多いのが特徴。それを楽しめるならそれが一番ですが、失敗したくない・後悔したくないという思いあるならなるべく効率的に広く検討していかなければなりません。
ライフスタイルや家族構成など一つ一つは自分たちの状況と似ている事例は出てきますが、すべてが同じになることはほとんどありません。つまり、自分たちにあう注文住宅の間取りやハウスメーカーは他の人の事例の中にはヒントしかないということです。「これと同じなら絶対に大丈夫」といえるものがないのが悩ましいところです。
自分の要望を具現化するために、注文住宅で間取りを考える際は参考になる情報をできるだけ多く集めることがポイントです。
具体的に何を言ったら間取りができてくるのか、要望の出し方も気を使いますよね。
下の要望の具体例は我が家が出した要望をすこしいじったものです。これくらいの要望を出すと、たいていのハウスメーカーは間取り図を作成することができます。
ここから、打ち合わせを経てさらに自分たちの理想のライフスタイルを実現する間取りを作成していきます。絶対譲れない骨格になるものは、先にどーんと提示してしまいます。むしろ、これが建てられないもしくはこれが実現できる間取りをくれない建築会社とはご縁がなかったとして諦めがつきます。
自分の要望を具現化するために参考になる情報としてはいろいろなものがあります。
InstagramやPinterestなどでおしゃれなリビングや建具を見るのも一つですし、各ハウスメーカーから資料請求するのも手段です。ですが、それより一番参考になるのは間取り図。
しかし先に挙げた通り自分たちの求める条件に近い間取り図を探そうにも、山とある中からいちいち見ないといけなくて大変。
そこでおすすめしたいのがあなたオリジナルの間取りプランが無料でもらえるタウンライフ家づくり。要望を取り入れた間取りプランと見積もりを無料で送ってくれるサービスです。
展示場に行って営業さんに要望や我が家の状況を伝えて間取りをもらうにはたいていの場合最低でも2回の訪問が必要になります。それでもらえる間取りはどうがんばっても1~3社分…。営業さんのいる前で批判的に間取りを言うのもなんとなく気を遣いますし、やっぱり自宅で家づくりについてあーでもないこうでもないと話すのが楽しいですよね。
タウンライフ家づくりはパソコン、スマートフォン、タブレットどれでも使えます。まだ家を買うか決定ではないけれど、とりあえず間取りを見てから決めたい場合にもおすすめです。
間取りを見たら夢が膨らんでどんどん楽しくなってしまうので、そこは要注意。
便利なサービスとはいえこれも商売ですからメリットデメリットは存在します。
〇 要望提示が1回で済むので楽
〇 間取り・概算見積もりをもらうところの費用負担ゼロ
〇 自宅でプラン比較・コスト比較が可能
× 資料をもらったあとのアプローチは自分自身
× すぐに届かないこともある。(対面だと1週間~2週間あとには必ずもらえる)
家づくり最初のステップで負担が少なくなるのは事実です。それでも合う合わないは個人差があるのでメリットデメリットを懸案して最適な方法で家づくりをすすめることをお勧めします。