先日ミサワホームの本社ビルで細かいところを決める打ち合わせを行ってきました。打ち合わせで決めたこと、その過程をお伝え出来たらと思います。全3部作の予定です。
この記事ではミサワホームで選べる屋根材や我が家が考えたことをお伝えします。
目次
家づくりの流れはどの建築会社でも基本的に同じです。
今回はこの流れの中の打ち合わせ②の屋根について、ご紹介します。この打ち合わせ②はお昼休憩をいれて7時間かかりました。
屋根を決定するのはたいてい契約後の打ち合わせです。それまでは営業さんの裁量や建築会社のルールに従った暫定品が入っていることと思います。我が家はミサワホームとの契約後の打ち合わせ2回目で、設計部分の間取りが決まったタイミングで壁や屋根を決めていきました。設計部分が決まらないことには、木材の発注などができないので先に骨格部分になるような部材の設計を済ませるようです。
金消契約はそのあとですので、壁や屋根で大幅に予算が浮けば、本審査で申請していたローンの借り入れ金額を下げられます。
ミサワホームの注文住宅で提供できる屋根の種類は大きく分けて以下の通りです。種類自体は他の建築会社も同じと考えられます。
▽日本の風土に合った瓦
▽ランダムな色合いがおしゃれなリッジウェイ
▽低価格を実現可能なコロニアルグラッサ
▽軽量化の鋼板屋根材
瓦はそもそも日本の風土にあったものであることから、メンテナス頻度が少なくて済む点で優秀です。環境によっては50年以上の耐久性があります。その分お値段に跳ね返ってくるので、予算オーバーになりやすい一面も。また、他の屋根材と比較して重いので地震対策には不向きです。
アスファルトシングル屋根材の一種で、海外でよく使用されています。写真でもおしゃれ感が伝わってくる素材で、スレートより軽量です。耐久性は10年~とのことで、長くはありません。お値段はスレート屋根と大きく違いません。耐熱性能が低いので、準耐火建築物には使用できず、我が家は選択肢にも入りませんでした。
ミサワホームとしても、日本全体としても最も多い屋根材。瓦と比べると定期的なメンテナンスが必要になってくるので、相対的な費用面では瓦と大きく変わらない可能性も。耐久性は20年~25年だそうです。
ミサワホームのスレート屋根は明るい色の多い遮熱グラッサとそれよりもさらに色数の多いコロニアルグラッサの2種類が選べます。最近は塗装技術の向上もあり、以前に比べて格段にメンテナンスの負担が軽減したのだとか。軽いという点でも地震対策にもなります。すべての及第点をとったような屋根で、一番無難な選択肢だと考えられます。
今注目されているのがこのガルバリウム鋼板屋根。スレート屋根よりは高価になりますが、その分軽量・壊れにくさが抜きんでています。耐久性は30年以上と比較的長く、メンテナンスもそこまで必要ないので、これを選択できる場合は選択肢にいれてもいいと思います。
ただ、屋根の勾配によって選択できるかが変わってきます。
正直高天井の我が家の屋根を自分たちで見ることはほとんどないこと、太陽光パネルを載せることから、あまり屋根には興味がありませんでした。それでも検討したいなと思ったのは2点
▽暑いのは嫌なので遮熱にするか
▽屋根は軽い方が良いのでガルバリウム鋼板はどうなのか
暑さに関しては、3階建ての友人の家の3階がものすごく暑いということを聞いていたので、個人の居室がある2階が暑くなるのは嫌だなぁと思い気になっていました。明るい色にすると反射で暑さが軽減されるということもあり、明るい色の屋根を検討もしました。
屋根が軽いと家の重心は家の中心部や基礎になります。重心は低い方が揺れが少なくなるので、耐震性の面では屋根は軽いに越したことはありません。場合によっては倒壊リスクを抱えることになると考えると、軽い屋根を選択したくなります。
我が家の設計士さんは詳細な値段を教えてはくれませんでしたが、大体屋根全体で遮熱グラッサは1-3万円up、ガルバリウム鋼板屋根は10万円程度upになるといわれました。
ただ、我が家の屋根の勾配にはガルバリウム鋼板屋根はつけられないとのことで残念ながら見送りとなりました。
我が家は木質パネル工法で建築予定です。この木質パネルは木の板でがちがちに固められている箱みたいな建材を持ってくるような建築法です。壊すのが難儀なほど堅牢であることが売りで、災害対策を重視したい我が家にはぴったりでした。
この木質パネルは屋根まで覆っているそうです。そのため、屋根の遮熱などは検討することはいいけれどどれだけ効果があるかはわからないといわれました。
このような一枚はさんだ構造になるので、あえて遮熱にしなくともいいのではないかと考えました。また上に太陽光パネルを載せるという事情もあり、効果が見込めないお値段が高いものは却下となりました。
我が家は以上の過程から、遮熱なし、ガルバリウム鋼板なしになり、もともとの予定通りのコロニアルグラッサ(彩色スレート屋根材)を選びました。
コロニアルグラッサは色の種類が豊富で、ミサワホームで建てる方の大半がこの屋根を選択するそうです。
以前は瓦と比べてメンテナンスの必要性が高く、最終的なコストがあがってしまうといわれていたコロニアルグラッサですが、最近は塗装の技術が上がって最終的なコストにそこまで大きな差はなくなってきたそうです。もちろんメンテナンスは必要ですけれど。
色はミッドナイトブルーです。これは私の好みです。妻はなんでもいいといったので、一任していただきました。ブルー系だと明るい色と比べて太陽光パネルが目立たないらしく、一石二鳥でもありました。
我が家はもともと営業さんが慎重派だったこともあり、比較的グレードの高い壁や屋根が入っていましたので、屋根に関して追加の予算は不要でした。
我が家は屋根を遮熱・軽さから検討した結果、間をとったような形でコロニアルグラッサ(スレート屋根材)にしました。具体的なお値段は家の大きさによって変わってきますが、目安のお値段にはなるかと思います。